オーストラリアテニス留学体験記録~その3。時代は変わったなあ。移り行く時の流れに心を揺さぶられる。

シドニー中心部

シドニーの冬

今日は朝からそうとう冷えていて、この時期はシドニーでは真冬になるシーズンである。聞いた話によれば、西の山のほうから強烈な寒気が流れ込んでいて、シドニーでも珍しいくらい寒い日だったようだ。ヒートテックを着ていなかったら凍えている。

長旅と初日からの練習のせいか、30を過ぎた体には早くも疲労を感じている。だがしかし、せっかくシドニーまで来ているのだ。とにかくわくわくが押し寄せている。今日は9:00~11:00まで、ビタリーコーチのサークルに混ざってレッスン。とにかく風がすごくて、ボールが真横に流れていく。皆大変だったが、そのような自然の猛威も日本では味わえない経験である。

まだ英語がよく話せず、コミュニケーションに困ったが、ビタリーコーチはものすごいイケメンでかっこよかった。これは女子は練習どころではないだろう。そんなイケメンコーチと11:00~12:00までレッスン。ストロークを中心に行った。この日はあつしさんに面倒を見てもらい、通訳をしてもらいながらレッスン風景をビデオに撮ってもらった。ビタリーコーチのお手本も撮ってもらい、あとで参考にするのだ。とにかく綺麗な流れるようなフォームでカッコイイ!

レッスン中はとてつもなく風が強く、球出しされたボールが真横に流れていく。コーチも悪戦苦闘していた。もう笑うしかない。練習にはならなかったが、本当に上手い人と打ち合える、それだけで大満足だ。

午後の散策へ

練習が終わり、あつしさんが近くのお店でランチを買ってきてくれた。
フィッシュアンドチップスというファーストフードのようなものだ。イギリス発祥のファーストフードだ。日本ではあまり見かけないかな。シドニーでもいたるところにお店が出ているので、観光には欠かせない食べ物である。疲れた体には最高においしい。

午後はシドニー市内方面へ出かけた。

まず最初に向かったのはマーケットシティービル。ここの一階には露店のようなお店がひしめき合い、まるで上野のアメ横のような感じだ。服やお土産品やら、所狭しと並んでいて、まるでドン・キホーテ。興味を惹かれたお土産品を何個か購入。店員さんには「ディスカウントプリーズ」という。買い物の常套手段だ。店員も負けじと応戦してくる。とにかく複数まとめ買いを要求してくる。英語だから余計おもしろい。

次に市内の銀行へ向かった。ここではトラベラーズチェックを換金することが目的である。10年前はトラベラーズチェックとパスポートを出せば簡単に換金が出来たが、今回は相当苦戦した。
言葉がうまく通じず、トラベラーズチェックの換金をしたい旨を話すのだが、カスタマーカードに記入しろとか、よくわからない端末で操作し、言われるがままにトラベラーズチェックの番号を入れたりして窓口へ。窓口の銀行員さんも、何言ってるのかよくわからず、イラついた感じだったが、なんとか無事に換金を出来て、銀行を出た。昔はエクスチェンジプリーズだけで簡単に終わったのに、時代の変化だなあと感じさせられた。

思い返せば10年前、日本では携帯電話がデジタルの時代に移行する頃、シドニーはまだアナログの携帯電話がやっと普及し始めた頃だった。今はというと、iphoneが完全に普及していて、バスでも電車でも、みなスマホに夢中。日本と変わらない景色である。10年前は、のどかでおおらかなオーストラリア人の日常を感じていた。皆のんびりと生きていた。けれども、今は何か時間に追われるように、スマホに夢中になりながら足早に通り過ぎていく。

また、アジア系の人がとても増えているようにも感じられた。特に中国系の人は多いようで、聞くところによれば、シドニーにもチャイナマネーがどんどん流れ込んでいて、不動産価格が10年前と比べると数倍値が上がってしまっているらしい。それを中国の投資家が買い占めているのだ。マーケットシティーからチャイナタウンにかけては、中国系の人たちでごった返していた。