テニスの王子様とは?
テニプリの愛称で有名なテニス漫画、『テニスの王子様』は1999年〜2008年にかけて、集英社の少年ジャンプで連載された作品です。 現在では、『新テニスの王子様』として、テニプリのキャラにプラスして新しいキャラが加わり、2009年からジャンプスクエアにて連載中です。 2002年に小説化し、6冊が刊行され、2001年〜2005年にはアニメが放映されました。
また、2009年にラジオが始まり、ゲームも多数販売され、今もスマートフォンアプリとして次々と世に出回っています。 さらに、2003年にはミュージカルも始まり、現在3rdシーズンにまで至っています。 実写映画化も2006年にされ、中国では実写ドラマにもなり、放映されました。
このように多方面のメディア、そして日本国内だけでなく世界にも展開されているこの漫画について、紹介していきます。
簡単なあらすじ
主人公は、中学一年生の越前リョーマ。
アメリカから日本へ帰国し、あるテニス大会に出るところから物語は始まります。 元プロテニス選手・越前南次郎を父に持つリョーマは、物心つく頃にはテニスを仕込まれ、そして才能もあったため、その辺の中高生には簡単に勝ててしまうほど強くなっていました。 そんな彼が入学したのは、青春学園。
ここのテニス部は、全国に行くレベルの選手が揃っているところです。 そしてリョーマは、同じ部活の先輩選手や、他校の選手に様々な影響を受け、どんどん強くなっていきます。 この作品の軸には、春から夏にかけて行われる、テニス大会があります。
地区予選から始まり、本戦・関東・全国大会へと進行していきます。 試合に勝ち進むにつれ、登場キャラクターやテニスのプレイスタイルも増え、リョーマだけでなく、様々なキャラクターに着目することが可能です。
テニプリの魅力とは?
この漫画は、テニスを知らない人でも分かるように、はじめの方で説明をきちんとしてくれます。 例えば、リョーマはツイストサーブや、1本足でのスプリットステップを使います。 中学1年生でこれらを使えるというのはとてもすごいことで、毎回驚かれるシーン。
通常サーブはスライス回転なのですが、ツイストサーブはその逆回転……バウンド後、相手選手の顔に向かって跳ねるといったものです。 スプリットステップは、相手がボールを打った瞬間跳んで、ボールの方へ向かうのですが、片足でこれを行うことで、通常よりも早くボールの位置までつける特徴があります。 これらを登場するキャラクターが物語の中で不自然じゃないよう、説明しています。
そして各キャラクターによって得意技は異なり、色々な技が出てきます。 実際、私がテニス部時代には、ツイストサーブや丸井ブン太が使う、鉄柱当てなどを試してみたことがありました。 結果は厳しいもので終わったのですが……。
それでも、出来る人は出来る技を彼らは使っています。 これはあくまでもはじめのうちは、です。 どんどん人間離れした技が出てきます。
格闘テニス漫画と言われる所以
テニプリは、手に汗握るスポーツ漫画なのですが、後半は格闘と名がついてしまうこともしばしば。 それは神技に近いことを、彼らがしでかすからです。 ここでは、数多くある技の中から、3つ、驚異的な技を紹介します。
成長したリョーマも使いこなせるようになる技です。 今まで見てきた相手選手の技を、そのまま使えるようになるという己を超えたものですね。 これを出されたらそんじょそこらの人では対抗できません。 しかし、無我の境地を持ってしても使えない技はありますので、ほぼ完全無欠の技と言えましょう。
何手先ものゲームの先=未来を読み、このゲームが何球で終わるかを予言する技です。 相手は予言された通りに終わってしまい、なかなか覆すことは出来ません。 全国大会で披露される技であり、またこの攻略も難しく、相手選手も大変手こずっておりました。
無我の境地をさらに超えた先にある、最強の技です。 無我の境地の完成版と言っていいかもしれません。 人間という概念を超え、神をも超える力量となってしまうとか。
テニスの枠からも超え、もはやどうしてこんなことが起こり得るのか説明もつかないほど、凄いものです。 リョーマが最後の最後に、「神の子」と呼ばれる幸村精市と試合をする際、この領域まで辿り着きます。 神の子vs神の領域というなんとも言えぬ戦いを繰り広げてくれます。
人気キャラクターの魅力
さて、そんなテニプリは、女性にとてつもなく人気があります。 バレンタインにはキャラクターごとに大量のチョコレートが編集部宛に送られるとか……。 イケメンで、かつ個性豊かなキャラクターが多いというのが要因の1つでしょう。
生意気な年下キャラ、俺様キャラ、元気キャラなどなど、複数もの女性心を擽る魅力が彼らには詰まっているようです。 今回は多数いるキャラの中から、特に人気のある2人について、紹介していきます。
東京にある、氷帝学園のテニス部部長です。 跡部財閥の御曹司でありながら、中1の時にイギリスから帰国子女としてやってきました。 ルックスはもちろん最高級、頭脳明晰であり、自信家で俺様気質があることながら、女子を雌ブタ呼ばわりしますが、それも許されてしまう男です。 チャームポイントは泣きボクロ。
テニスの技術も勿論高く、インサイトによって相手の弱点が見えてしまう技や、相手を完膚なきまでに叩き潰す「破滅へのロンド」を使います。 勝負にも厳しく、そして熱い男で、負けは許さない非情さもあります。
しかし、テニス部の仲間を大事にするのも事実であり、人一倍特訓も欠かさないため、俺様でありながらも皆に嫌煙されることなく、好かれています。 バレンタインのチョコを貰う量も彼がダントツで多いです。
神奈川にある、立海大附属中学のテニス部部長です。 神の子の異名を持つほど、強く、彼と戦う者は五感を奪われてしまい、試合どころじゃなくなります。 人間離れした技を使いますが、とある病気により入院を余儀なくされ、全国大会の決勝までその姿を見ることはほぼありません。
常勝を掲げる立海であるため、幸村は他人にも自分にもとても厳しく、病気で一時前線を離れるシーンは涙なしでは語れないほど、辛くそして悲しいです。 そんなところが女性の心を擽るのでしょう。 見た目も儚げであり、美しい……しかし強い男の面もあり、二面性を兼ね備えているところも魅力の1つですね。
最後に……
テニプリを見て、テニスを始めたという方も少なくないと思います。 ただキャラクターが良いだけでなく、ストーリーも中学生の部活という青春時代の話であり、個々が様々な葛藤を経て強くなっていく姿が描かれています。 その姿に、胸を打たれることもしばしばあることでしょう。 女性に人気、と言いましたが、男性でも知っている人は多く、彼らには憧れて練習した人もいるのではないでしょうか。
漫画を楽しみながらテニスを知ることができ、そして総勢何十人もいる中から、自分が応援したくなるキャラクターに会える……。 このような作品は中々出会えないと思います。
是非この作品を通して、彼らと共に笑い、そして時には涙しながら、青春時代を味わって欲しいです。
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