WTA世界ランキングの歴史(1987年~2018年)

ランダム統計チャンネル様より

ランダム統計

女子プロテニスプレーヤーの世界ランキングの推移が見られる動画を紹介したいと思います。こちらは様々な分野の統計データを時間の推移とともに最高に分かりやすいビジュアルで制作されているチャンネルです。テニスファンとしてはその歴史の推移に感動すら覚えます。紹介しないわけにはいかない動画となっておりますので、思い出に浸りながら一緒に見ていきましょう。いやほんとまじでこういう動画素敵すぎます。

アメリカのクリス・エバート、マルチナ・ナブラチロバ、トレーシー・オースチンの時代。

1975年11月3日~
まだまだ木のラケットを使用していた時代ですね。 クリスエバートとマルチナナブラチロバのライバル時代に、トレーシーオースチンという天才が名を轟かせた時代でした。トレーシーオースチンは若すぎる才能から身体を酷使して燃え尽きてしまった勿体ない経歴もありますが、その当時17歳3ヶ月26日で最年少世界ランキング1位になった記録は11年の間破られることは無かったのは凄いことです。

シュテフィ・グラフ、モニカ・セレス、アランチャ・サンチェス・ピカリオの時代。

1987年8月17日~
グラフと言えば、男子プロのアンドレ・アガシと結婚した、鬼スライスショットで有名な選手です。グラフの圧倒的なフォアハンド、スライス、相手を完膚無きにねじ伏せるラリー戦は、私がテニスを始めるきっかけとなるほどの感動を与えられました。その当時、アランチャ・サンチェス・ピカリオというガタイの良い選手に立ち向かう、可憐なグラフを応援していた人は多いのではないでしょうか。1988年、年間ゴールデンスラムを達成したグラフはダントツな記録と共に偉大な選手であったわけです。
そして忘れてはならないのはモニカ・セレス選手。モニカセレス選手は、プロ転向後の活躍が素晴らしく、将来はグラフを超える存在として話題となっていましたが、1993年4月30日、ドイツの大会中に、試合中にも関わらず暴漢に襲われて背中を刺され、世界中に衝撃的なニュースとなって騒がれました。才能を嫉妬されて潰されるなんて、絶対に許しがたい行為です。

マルチナ・ヒンギス、リンゼイ・ダベンポートの時代。

1997年3月31日~
ヒンギス大好きです。一言で例えるなら「天才少女」。華奢な体からは想像できない、正確なコントロール、パワーにも屈しない頭脳プレー。そして可愛らしさは当時ダントツでした。16歳6か月という速さで世界ランク1位となったヒンギス。その後もその記録は破られておりません。ヒンギスのプレースタイルはとても良かったのですが、ウィリアムス姉妹やダベンポートのパワーテニスに押され、一度は引退をしてしまいました。しかしその後は2006年にツアー復帰し、そこそこの活躍をしております。多方面で活躍し、自由にのびのびと楽しんでいるヒンギスを見ると、こちらもなんか安心していられるのが不思議です。

ビーナス・ウィリアムズ、ジェニファー・カプリアティ、キム・クライシュテルス達の時代。

2002年2月25日~
この頃になると、ウィリアムス姉妹のパワーテニスが女子テニス界に衝撃を巻き起こします。これまでの可憐な女子テニスの時代から、一気に男子並みのパワーテニスに移行してきた印象を持ちました。ラケットの進化も目まぐるしい時代でした。確かウィルソンからハイパーカーボンという、カーボンファイバーの新素材ラケットの出現からでしょうか。パワーか、戦略か。ジュスティーヌ・エナン・アーデン、アメリー・モレスモ、マリア・シャラポワと沢山の選手たちがトップの座を奪い合い、混迷していた時代です。シャラポワが出てきたときは、その美貌と裏腹なパワーテニスを展開し、ウィリアムス姉妹との構図は見ていて面白かったです。シャラポワが東京に来たときは、ありえないくらいの報道陣が有明コロシアムに殺到していたのは、ある意味日本の恥でもありましたね。テニス関係ねーじゃん!って突っ込みたくなるような取材陣。盛り上がりは凄かったですけどね。自分は有明テニスの森に見に行った時、外でトイレを探していたとき、たまたまマリア・シャラポワ選手とすれ違ったんですね。凄い長身ですらっとしてて、とてつもないオーラを感じてしまい声もかけられなかったのは今でも後悔しております。

セリーナ・ウィリアムス、シモナ・ハレプの時代。

2013年2月18日~
セリーナの存在感は凄いの一言。沢山のトップ選手は存在しますが、群を抜いて目立った存在。それがセリーナでしょう。シモナ・ハレプはずば抜けた機動力でしょうか。まるでジョコビッチ。どんだけ攻めても振り回しても拾う、決める、カウンターされる。そんな印象ですよね。

ウィリアムス姉妹の成り立ちは映画にもなっております。良かったらこちらの紹介記事も見てみてください。

ドリームプラン【テニス映画レビュー】親子の絆の物語

そして大坂なおみの時代。

2019年1月28日~
2018年、全米でグランドスラム初優勝を果たし、翌2019年の全豪優勝し、世界ランキング1位となった大坂なおみ。ウィリアムスを超えるパワーと、女子テニス史上最も強いサービスを持ち合わせた彼女の時代が、長く続くことを心から願っております。

動画は2018年までのものとなっておりますが、今後の更新に期待したいと思います。