テニスレベルの目安をどう考えるか。NTRPプログラムを基にあなたのステージが今どこにあるか、目標となるポイントについて解説します。

テニスをやっていると、ふと自分自身がどのレベルにあるのか気になりますよね。
そこで一つの指標となるのがNTRPとITNについて。これは国際的な指標として広く一般的に知られています。
ですが、具体的なことはレベルが上がるにつれて本当にざっくりしているなあ、と私は感じます。そこで、NTRPを基に私の経験から見た考えをお伝えしてみます。それは違うよ、という考えもあるかと思いますが、そのときは是非コメントで議論してもらえればと思います。

NTRP 1.0

テニスに取り組みはじめたばかりです。

これは本当にラケットを握って間もない方ですね。打ったときにネットするかアウトするか、また、ラケットの面がどのように当たっているかをまだ理解していない状態と言えます。たとえ、多少打てたとしても、左右に振られたときにはどう対処すればよいか分からず、大抵はミスをしてしまう、コートカバーリングも出来ていない状態と考えます。

テニスの楽しさはまだまだこれから。まずはスイートスポットに当たったときの快感を楽しんでください。

NTRP 1.5 テニス歴0~3か月

経験が浅く、まだボールを打つ練習をしている状態。

フォア、バック、ボレー、スマッシュ、サーブ、リターン、一通りのテニスを構成する基本技術を学びました。とりあえず打ち返すことはできるようになりましたが、ボールのスピン、スライス、強弱、高さへの対応など、まだまだ対応出来ないボールも多く、経験も浅い段階と考えます。まだまだ打てる球種も限られています。

この頃になると、ボールを打てる楽しさに加えて、狙ったところへ打つ、自分の意図した場所へコントロールできることへの楽しさを感じるはずです。

スクールにおいては初級~初中級程度でしょう。

NTRP 2.0 テニス歴3~6か月

ゲームの経験が必要。ストロークに明らかに問題があるが、シングルスやダブルスの基本的なポジションには慣れている。

基本技術に経験が重なってきており、意図した場所にコントロールが出来るようになってきました。ゲームのポジションも理解してきて、ロブへの対応、ポジションチェンジなど、コートをカバーリングする動きをすることも出来るようになってきています。ただし、いまだに決定的な決め球を打つことは難しく、試合に勝つことはなかなかできません。

テニスのゲーム性を理解し、楽しさを感じると同時に、テニスの難しさや奥深さを感じ始めるのもこの時期でしょう。

NTRP 2.5 テニス歴6~12か月

ボールがどこに飛んでくるか予測することを覚えはじめるが、コートの守備範囲はまだ狭い。同レベルの相手とはゆっくり短いラリーができる。

コートカバーリングなど、次のボールへの備えをしっかり意識し始めるようになるでしょう。

早いラリーやボレーなど、自信の拠り所となる得意な技術を習得し始める時期でしょう。しかし、一つが良くなると一つが悪くなり、なかなか上達しないジレンマも感じられることでしょう。まだ他人のプレーに影響を受けてしまいがちです。そろそろプレースタイルを意識しはじめ、お手本とするプロテニスプレイヤーの真似をしていっていい頃です。

NTRP 3.0 テニス歴1年~3年

中程度の速さのショットはそこそこ安定しているが、全てのストロークを確実には打てず、方向、深さ、強さのコントロールに欠ける。ダブルスのフォーメーションはほとんどの場合雁行陣。

まだまだ上級レベルの相手に技術では敵いません。しかし、自信をもって打てるショットも持ち合わせています。それをどう活かし、チャンスをポイントに変えていくか、頭を使って戦略を練れば、今できることを最大限発揮し、ゲームで勝つこともできます。同じレベルの相手には勝てることもあり、ゲームに勝利する楽しさを少しずつ感じられる時期です。でも、まだまだ経験が足りません。試合を通して課題を見つけ、それを補う練習を行いましょう。

NTRP 3.5 テニス歴3年~5年

中程度のショットであれば方向のコントロールに安定性があるが、ショットの種類や深さはまだ足りない。積極的にネットに出るなど、コートカバーが広くなり、ダブルスのチームワークが向上しつつある。

スピン系ショットの安定やパワーショットの確率が向上していきます。ゲームにおいても並行陣を積極的に行いボレーでポイントを取る機会も多くなります。フットワークも向上し、左右に振られた際の安定感も増してきます。

中級レベルから中上級レベルへ進化している時期です。コーチのアドバイスは謙虚に受け入れ、自身の体の使い方をしっかり意識していきましょう。

NTRP 4.0 テニス歴5年~6年

ストロークに安定性があり、ほとんどの中程度のショットにおいてフォア、バックともに方向と深さのコントロールができる。ロブやオーバーヘッドスマッシュ、アプローチ&ボレーが可能でときどき成功する。ときにはリターンミスさせるサーブを打つことができる。ダブルスのチームワークは十分である。

あなたのレベルは潜在的にトーナメント3回戦以上は行ける実力が身についています。まだミスも多く試合に勝てたり勝てなかったりを繰り返しますが、積極的なプレーを行う自信も持ち合わせています。ゲームを通じて、テニスの奥深さをより一層感じられる時期でしょう。

NTRP 4.5 テニス歴7年~8年

パワーとスピンの使い分けをマスターしはじめている。ペースを調節することができ軽快なフットワークを持つ。ショットの深さをコントロールできる。相手に合わせゲームプランを変化させることを覚えはじめている。正確でパワーのあるファーストサーブと、確実なセカンドサーブを打てる。難しいショットは強打しがち。ダブルスでは積極的にネットに出られる。

ただただ自分のショットを打っていくだけでは勝てない。つないでくるのが上手な相手にポイントを決めきれない。勢いのないボールを確実にコントロールすることが難しい。試合を通してどうしても苦手な場面というのが顕著に感じられます。自身のショットでポイントを決める楽しさに加えて、相手を動かしミスを誘い、コントロールすることを覚え始めます。もうすぐ上級レベルへ到達です。基本技術を磨きつつ、試合においての展開も、少しづつトライアンドエラーしていきましょう。

NTRP 5.0 テニス歴9年~10年

ボールの行方を正確に予測できる。優れたショットを持ち、それを中心にゲームを組み立てることができる。短いショットでポイントを取ったりエラーを誘うことを定期的にできる。ボレーを返し、ロブ、ドロップショット、ハーフボレー、オーバーヘッドスマッシュを決めることができる。深く、スピンの効いたセカンドサーブを打つことができる。

トーナメントではコンスタントに上位に勝ち上がれますし、学生であれば、チームの代表選手にも選ばれるでしょう。

スピン系のショットをベースに、優れたショットでポイントを決め、また、相手のエラーも誘い出すテクニックも身に着けてきています。勢いのある、テニスを展開できますが、逆にまた、ゆっくりとしたペースの展開や、ネット際での繊細なテクニックを要求される場面においてのエラーも目立ちます。柔よく剛を制するという言葉があるように、パワー系の練習に加えて繊細なテクニックも磨いていける練習をしましょう。あなたはもう立派な上級者です。

NTRP 5.5 テニス歴10年以上

パワーや粘り強さを主な武器としている。競り合いながら作戦を変え、苦しい状況でも信頼性の高いショットを打てる。

このレベルのプレーヤーは、試合レベルではなく競技レベルです。持てる技術のすべてを総動員し、ゲームを組み立てていきます。柔には剛を、剛には柔を。攻めるために守り、守るために攻める。高いレベルで競り合う姿は、見ている観衆をも感動させます。あなたのとっておきの武器を魅せてあげましょう。

NTRP 6.0

ジュニアレベル、あるいは大学レベルの全国トーナメントを目指し集中トレーニングを積んだ経験があり、地域や全国のランキングに入っている。

ジュニアの頃から専門のスクールや団体に所属していたかと思います。

私は正直ここまでの経験を積んできたならば、日本国内に留まらず、海外の環境に目を向けて欲しいと思います。練習環境、学業、家族、いろいろな課題はあるかと思いますが、あなたはコーチ業で自立できる経験も知識も持ち合わせております。ご自身の世界を広げるのもご自身次第です。私はオーストラリアへ行きました。世界中、国際的なテニスクラブは沢山あります。世界中からいろいろな人たちが集まり、世界レベルに触れ、グローバルな視点を養う貴重な経験を積むことが出来ます。

日本を外から眺めてみると、日本の良さをまた実感できます。現代は国際社会です。可能であれば、NTRPレベルに限らず、早い段階で海外テニスを経験してください。

NTRP 6.5以上

もうすでにプロテニスプレイヤーです。テニスを中心としたお仕事で生計を立てられていることでしょう。

競技に勝つことだけがテニスではありません。生涯スポーツとして、これだけ幅広い世代で愛されているテニスは他のどんなスポーツよりも魅力がある証拠です。「楽しい」を、与えてあげられる貴方に出来ることを、是非取り組んで頂ければと思います。

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