私のテニスレベルはどれくらい?【NTRP】と【ITN】テニスレベルを測定できるガイドラインとは。

テニスをしていると、ふと自分自身のテニスレベルって気になりませんか?スクールだと、初級、中級、上級と、ざっくりと区分けされますし、上級クラスにいるのに、明らかに上級者ではない生徒が混ざっていたりして、ますます分からなくなりませんか?はい。テニススクールはコーチの主観も入りますし、ビジネスですからきっちりと区分けするのも難しいと思います。
そんなわけで、主にレベルの目安とされている二つのレーティングシステムについて学んでいきたいと思います。 自分のテニスレベルを客観的に知ることは良い事だと思います。 テニスのレイティングシステムですが、主なものは二つ。 【NTRP】と【ITN】です。

NTRPとは

(NTRP:National Tennis Rating Program) テニスのレベルを1.0~7.0までのポイントに置き換えたガイドラインです。
1.0 テニスをはじめたばかりの初心者。
1.5 経験が浅く、ボールを追うことに精一杯である。
2.0 スイングが不完全でボールの方向性に意図が無い。バックは苦手。ネットプレーに積極的ではない。シングルスとダブルスの位置を理解はしているが、最適なポジショニングには程遠い。
2.5 フォームが発展途上であるが適度なペースのショットに対して準備が出来ている。ボレーは特にバック側が苦手で、フォアの面でバックボレーを打ってしまう。ロブを使い始めるが相手にスマッシュを決められてしまう。
3.0 ややゆっくりとした速さのラリーの中で、フォア、バックともに方向性のコントロールが出来てきているが、深さのコントロールはまだ出来ていない。フォアボレーは安定してきたが、バックボレーはまだ不安定である。低いボレーやワイドに振られると対応が難しい。ダブルスでは雁行陣でプレーが出来、必要に駆られてネットプレーをする。しかしまだネットプレーは苦手である。ロブを適度に打つことが出来るようになってきている。
3.5 フォアハンドのスピンを習得しつつあり、様々なショットを方向性のコントロールをもって打つことが出来る。バックハンドは高いボールや相手のハードショットを打つことは困難であるが、守備的に返球することが出来る。ネットプレーも攻撃的になってきており、バックボレーも威力は欠けるがコントロールが出来るようになってきている。深いボレーを打つことはまだ苦手である。コートカバー力が向上し、ダブルスでのチームワークが良くなってきている。
4.0 深さと方向性のコントロールが付いたボールを打つことが出来るようになり、難しいショットで戦略的に良い位置に打つことを試みようとする。バックハンドもスピンを習得しつつある。力強いサービスを打つことが出来、リターンを安定して返すようになってきている。フォアボレーは深さと方向のコントロールが向上し、左右に振られた際や足元のボールへの対応力も向上してきている。相手の弱点に向かって打つことができ、ダブルスのチームワークは十分である。
4.5 相手の難しいショットに対しては、しばしばミスをしてしまうが、フォアハンドはとても安定感があり攻撃的なショットも打つことが出来る。ダブルフォルトが少なく、スピードの速いサーブとスピンサーブを用い攻撃的なサーブを打つことが出来る。柔らかいタッチのボレーが出来るようになってきており安定したボレーとスマッシュでポイントを得ることが出来る。難しいショットは強打しがちであるが、非常に安定感があり様々なショットを使い分けることができ、ゲームの駆け引きが出来るようになってきている。
5.0 頻繁に素晴らしいショットを打ち、安定感があり、ゲームを組み立てることが出来る。相手次第で戦略を変え、確率のテニスをするようになる。自滅することが4.5レベルのプレーヤーより少ない。ダブルスでは固いチームワークでプレーすることが出来る。5.5レベルのプレーヤーよりは、メンタルとフィジカルの面で負けることが多い。
5.5 このレベルのプレーヤーは、プレッシャーのかかる状況でも信頼性のあるショットを打つことが出来、相手の弱点を分析し、いつでも攻めることができる。ゲームの中で、プレースタイルや戦術を変えることができる。
6.0 このレベル以上のプレーヤーは、一般的にはNTRPの格付けをしない。6.0レベルのプレーヤーは、ジュニアや大学等で国内トップクラスの大会へ向けトレーニングを積んでいる。地域や全国のランキングに入っている。
6.5 トーナメントで賞金を得ていて、多くのトーナメント出場経験がある。
7.0 国際大会に出場するレベルであり、トーナメントの賞金で生計を立てているプロである。

ITNとは

(ITN:International Tennis Number) テニスのレベルを10段階に評価したガイドライン。 以下、ITN公式サイトから翻訳し、アレンジしたものになります。
ITN 1 ジュニアおよびシニアレベルでの国内トーナメント競技に集中的なトレーニングを受けており、豊富なプロトーナメント経験を持っている。現在、ATP / WTAのランキングを保持しているか、またはその能力を獲得している。その主要収入源は、トーナメント賞金である。
ITN 2 このレベルのプレイヤーは、主要な武器としてのパワーと一貫性を持っている。競り合った状況で、戦略やスタイルを変えることができる。プレーヤーは通常、全国レベルの選手である。
ITN 3 このレベルのプレーヤーは相手ショットを予測し、ゲームを展開する優れたショットや属性を持っている。しばしば勝者になることができ、短いボールからエラーを出すことができる。ボレーやスマッシュを処理するのに頼れる技術を持ち合わせている。
ITN 4 このレベルのプレーヤーはパワーとスピンをコントロールでき、軽快なフットワークも持ち合わせている。ショットの深さをコントロールでき、対戦相手に応じてゲームプランを変えることができる。ファーストサーブはパワーで打つことが出来、セカンドサーブはスピンサーブで深くコントロールできる。
ITN 5 このレベルの選手は、グラウンドストロークと中程度のショットで方向と深さをコントロールできるストロークを持っている。ロブ処理、オーバーヘッドスマッシュ、アプローチショット、ボレーを使用する能力を持っている。
ITN 6 このレベルのプレーヤーはより積極的なネットプレイを行い、コートのカバーリング、ショットコントロールを改善している。ダブルスではチームワークもできている。
ITN 7 このレベルのプレーヤーは、中程度のペースでショットを打つとかなり安定していますが、すべてのストロークにおいてはまだスムーズではない。深さ、方向、パワーをまだ、思うようにはコントロールできない。
ITN 8 このレベルのプレーヤーは、ボールのコースを予測することができ、短いラリーのおいては、ボールをコントロールすることが出来る。
ITN 9 このレベルのプレーヤーはコート上での経験をより必要とされていて、ストロークにおいてはいくらか成功することが出来る。
ITN 10 このレベルのプレーヤーはイエローボールを使用して、フルコートで試合を行うことができ、サーブ、ラリーが出来、スコアを正確に数えることが出来る。

ご自身に照らし合わせてみよう

まずはざっくりとご自身のレベルを照らし合わせてみると良いです。 ちなみに私は、、、NTRP4.0~4.5、ITN4くらいでしょうか。。 調子がいいときはいいですが、悪い時は部分的に落ちますし、、まあ目安にもなりますし次の段階への目標とも出来るわけです。
ふたつのレーティングシステムは、主にテニスの試合においてのレベル分けに活用されます。 草トーナメントなんかはレーティングを導入して接戦レベルのトーナメントを開催してもらえると有難いと思います。だって、試合の経験を積みに行ってるのに、一回戦で負けて終わりでは、どこに怒りをぶつけてよいのか、そして満足感も得られないままテニスつまんねー、になりますから。 地区大会主催者におかれましては、ぜひレーティング基準を考慮した大会運営をお願いしたいと思います。

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3 COMMENTS

ゆき

自分で3.0以上の数字言っちゃうやつってちょっと痛すぎだよね。
実際一緒に練習してみても見栄はっていったのが分かる

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hw@tennis

調子の波もありますからね~
難しいとは思います。
NTRP判定員の資格もあるようですので、身近に客観的なアドバイスをくれる有資格のコーチがいると良いのだとは思いますが、正直判定は難しいです。

大事なのは、各レベルにおける指標を意識・自覚できるかどうかなのではないでしょうか。特に日本人は控えめですから、高いレベルを自覚して取り組むことは、逆に向上心があって良いのではないでしょうか。

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hiro

試合において、やっぱり上位の人にはどうやっても勝てないんですよね。レーティングがしっかり出来ていれば、大会も盛り上がると思いますよね。

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