テニスの試合においては、通常6ゲームを先に取ればそのセットを取ることが出来ます。しかし、5-5とスコアが並んだ場合、どちらかが先に2ゲームを取り、7-5、又は5-7と2ゲーム差が付かなければそのセットを取ることができません。しかし、6-6とスコアが並んでしまった場合、次のゲームをタイブレーク形式で行います。
このタイブレーク、ちょっと特殊でテニスを始めて間もない方は戸惑うことも多いかと思います。ダブルスなんかでは、私も最初は自分がどこにいれば良いのか分からなくなっていました。
タイブレークのポイントの数え方
タイブレークは「0-0」から始まり、1ポイントごとに「1-0」、「2-0」、「3-0」、「3-1」、、、といったように、1ポイントずつ加算されていきます。ポイントの数え方は、1,2,3,4,5・・・ワン、ツー、スリー、フォー、ファイブ・・・と数で数えます。ポイントはサーバー側から数えます。サーバーが3ポイント、レシーバーが5ポイント取っていた場合は、3-5(スリー、ファイブ)とコールします。
タイブレークでは先に7ポイント取らなければなりません。しかしポイントが6-6で並んだ場合、先に2ポイント差が付くまで続きます。そのため、接戦だと大変な長丁場になることもあります。テニスのツアーでのタイブレーク最長記録は、アメリカ選手でライリー・オペルカとジョン・イズナーの試合。なんと「24-22」という記録があります。
ちなみにゲームカウントの最長記録は「70-68」というとんでもない記録もあり、これはニコラ・マウー対ジョン・イズナーの試合でした。イズナー選手、セットカウントとタイブレーク、どちらも最長記録保持者となって凄いですよね。しかもどっちも勝っています。
タイブレークの進行方法
まず最初に、サーブ権のあるプレイヤーがデュースサイドからサービスを打ちます。
2ポイント目からはサーブ権が移動し、相手のプレーヤーの番となり、アドサイドからサービスを打ちます。アドサイド、デュースサイドと2ポイント行ったのち再び相手のサービスに戻り、アドサイドから始まります。
そして、ポイントの合計が6の倍数になった時点でコートチェンジとなります。
はい、文章で書いていると分けわからんですね。
- 1ポイント目はサーブ権のある人からスタート
- 2ポイント目は次の順番になり、なおかつコートもアドサイドからスタート
- 以後交互に2ポイントずつサービスを行う。
- ポイントの合計が6の倍数になったらコートチェンジを行う。
- 先に7ポイント取ればゲームセット。
- 6-6で並んだ場合、先に2ポイント差をつけるまで終われない。
箇条書きにすれば多少は理解しやすくなるかな?
最初は慣れないうちは、実際に分かっている人とゲームを行いながら、ひとつひとつ動きを確認すれば覚えられます。あまり難しく考えないようにしてくださいね。
タイブレークの戦い方
タイブレークでは攻守が頻繁に入れ替わり、いかに早く相手のサービスをブレークするかが重要となってきます。これをミニブレークと呼び、多くミニブレークを取ったほうが有利になります。攻撃的に攻めていきたいところですが、ミスをしてしまっても相手のポイントになってしまいます。そのため、無理をせずにしっかりとコントロールをして相手を揺さぶるのが基本的な戦略です。