マッチポイント【テニス映画レビュー】スリリングな不倫ドラマ

Amblinより

Amblin

作品概要

「アニー・ホール」、「マンハッタン」の作品で有名な、ウディ・アレン監督がホームタウンのニューヨークを離れ、初めてロンドンで撮影を行なったラブ・サスペンス映画である。

キャスト

クリス役にジョナサン・リース・メイヤーズ、ノーラ役はスカーレット・ヨハンソン、クロエ役にエミリー・モーティマー、トム役はマシュー・ガード

作品の舞台、ストーリー

イギリスの上流社会を舞台に、大人の欲望渦巻く人間関係の中、表と裏の顔を持つクリスの愚行がスリリングに描かれる。元プロテニス・プレイヤーのアイルランド人青年クリスは会員制テニスクラブのコーチとして働き始め、イギリスの上流階級社会に接点を持つこととなる。そこで知り合った実業家のトムの妹クロエと付き合い始めるが、、。お金も地位も嫁さんも、まったくもって順調に手に入れていく様子が描かれるのだが、トムの婚約者であるノーラに惹かれ、どろどろの不倫劇へと展開する。

映画の見どころ

繊細で緻密なストーリーラインを展開する、ウディ・アレン監督の世界が堪能できる。最初はゆっくりと。そして徐々に「運命」に翻弄される登場人物たちとハラハラドキドキの展開に惹き込まれていく。「ウィンブルドン」とは真逆を行ってるかのような不倫劇に、見る人にとっては嫌悪感を抱いてしまうかもしない。それが不思議とイギリスの美しい背景にぼやかされ、何とも言えない余韻を与えてくれる。

こんな人にはおすすめ

テニスをエッセンスにした不倫ドラマ。非日常的な世界観にはまりたい人にはおすすめと言ってもいいでしょう。テニスの明るく爽やかなイメージとは真逆を行ってます。自分もテニスファンとしてこの作品をチェックしましたが、テニスが好きな人のためにある映画ではありません。人間関係のスリリングな展開のドラマが好きな人に合う作品です。

まとめ

テニス映画として紹介できるものかどうか悩ましいですが、内容は不倫ドラマとはいえ、イギリスの貴族社会、テニスクラブなどが美しく印象的で、忘れたころにもう一回見直してみようかなと思えるような映画です。きっと2回目3回目と、受け止める内容が変わってくると思います。