オーストラリアテニス留学体験記録~その14。若いうちに海外経験を。日本人には日本を客観的に眺める視点が大事だと思う。

テニス留学を振り返り

今回は、本当にプチ留学だったが、学びも沢山あった。

10年前、単身初めてオーストラリアに行ったときは、若さが全てを上回っていた。24歳の時である。初めての海外、初めての飛行機、初めての英語環境、これまでとは全く違う分野の世界に飛び込み、経験したことは、一生の宝物である。生きていれば様々なことがあるけど、情熱の火は決して消えることの無い、心の中にある聖火である。静かに燃え続ける火は、いつか必ず燃え盛ることだろう。経験も継続も力となる。

留学の勧め

テニスが大好きで、これから本格的にテニスに打ち込みたいなら、短期間でも良いから日本を離れて本物の環境を経験した方が良い。早い段階で本物の環境を体験させるのだ。出来れば、小学4年生くらいには経験したい。また、タイミングとしては中学に入学する前でも良い。私は社会人になってから留学をしたが、経験は早ければ早い方が良い。テニスは国際的なスポーツである。君が強くなりたければ、強くなるための環境に自分から飛び込んで行かなければならない。日本でも環境は整っては来ていると思うが、まだ本物の指導者は少ない。学生であれば、語学留学とセットでテニス留学をすることをお勧めする。

費用の問題も当然あるが、そこに全てをフォーカスすると、不思議なことにそれは実現する。日本も錦織君を始め、豊富な経験を積んだ若いサムライが増えていると感じる。世界レベルで戦っているのだ。是非海外の環境に目を向けてほしい。

社会人であっても

自分がそうして来たように、例え本格的に留学が難しくても、観光旅行とテニスをセットにしても良い。私は自ら環境を探し、お金を貯めて渡った。もうすでに競技者からは脱離してしまってはいるが、テニスは老人になっても出来る。健康のため、楽しい時間のためにやれば良いのだ。若さ溢れるパワーテニスと、熟練した技の老練なテニスは、互いに混ざり合い、互いを高め合っていくのだ。

テニスは歳を重ねるほど熟練していく。せっかく頑張って来たのだから、これからはいかに楽しむかを考えて生きたいと思う。